イラストで大事なのはストーリー!
AIでのイラスト精製技術も進歩し、作画技術をAIで補うことができるようになってきました。
なので、イラストにストーリーをつけるという人間らしい作業は、
これからの絵作りにより求められることではないでしょうか?
本記事では、筆者の作画したイラスト「桐生美也」(以降みゃーさん)の、作画ストーリーについて書きたいと思います。

イラストの元ネタと日本書紀
ゲームの元ネタ
イラストの元ネタは、大人気ソーシャルゲーム・ヘブンバーンズレッドからです。
10月23日現在開催中のイベント「神託と白百合の花」のストーリーを元ネタにイラストを描きました。
(部隊長・白河ユイナとみゃーさんの話の掛け合いが面白かったので、筆者はひらめきました💡)
この「神託と白百合の花」には、みゃーさんの愛する日本の始まりとなる日本書記が引用されています。
ざっくり要約「日本の始まり」
世界がまだ形作られず、混とんとしていた時代。
そこに現れたのが、イザナギ(男神)とイザナミ(女神)でした。

「混とんとした世界に「天の沼矛(アマノヌホコ)」を突き刺し、大地を作りなさい」
天の神様はイザナミ、イザナギに命じました。
天の沼矛を世界に突き刺し、固まってできたのがオノゴロ島(現在の淡路島北端)です。
オノゴロ島には宮殿が立ち、立派な柱が立っていました。
あまりに立派な柱だったので、イザナミとイザナギは、
「この柱を一周回ったところで、契(ちぎ)りましょう💕」
と約束を交わします。
二人が契った結果、失敗はありましたが、石・土・風・海・木・山の神様が生まれます。
これが「国生み」といわれる日本の始まりです。
詳しくはこちら
日本の美しさとS字
今回筆者が描いた、みゃーさんのボディーラインをご覧ください。

S字ラインが意識されているのがお判りになると思います。
実はこのS字ライン。
日本の建造物の中にも意識して使われています。
S字ラインがつかわれている代表的なものが、「日本庭園」です。

日本庭園の石の配置、木の配置、建物の配置などが、S字を意識して配置されるらしいです。
S字と言えば女性の体です。

女性を横から眺めると、美しい活き活きとした女性の体のラインは「S字」になっています。
生命の本能は、「生命を生み出す女性の体」に関心が向かうものです。
美しさとは、人が生や活動を求める姿なのかもしれません。
「守りましょう…。日本の文化を…。」
みゃーさんの登場するシーンに使われる言葉が、
「守りましょう…。日本の文化を…。」
です。
ヘブバンの作中では、雅(みやび)でおしとやかなみゃーさんの容姿とはうらはらに、
「日本伝統文化保存同好会」への強引な勧誘を行ってきます。
身なりからは想像できない彼女の性格はさておき…。
私たち日本人は、美しい建物、美しい伝統工芸、美しいオタグッズを生み出してきました。


彼女が守ろうとした日本の美しい伝統文化には、イラストレーターの端くれである筆者も共感するところです。
しかし、
みゃーさんが守ろうとしているのは、生命そのものではないでしょうか?

彼女が地球外生命・キャンサーに立ち向かい人類を守る姿…
歴代の人が守り続けた、伝統や文化があるからこそ、
現在華やかな娯楽があり、生きるための仕事になっています。
文化も芸術も、引き継がれる命により伝わってきました。
その命をつないできたものが、イザナギ、イザナミよろしく
否、否、…
すべては言うまい…
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