現在は昔と違って、
YouTubeやブログなどの電子媒体でスキルを身に着ける人が増えています。
なので、
大人になってから、絵を学び始めた方も多いのではないでしょうか?
さいとうなおき先生など、無料でも優秀な知識を得られるので、
根気強く学んできた方なら、
絵を仕事にしたい…
絵を副業にしたい…
そう思う方もたくさんいらっしゃると思います。
筆者も遅咲きながら、絵を描き始めたうちの一人です。
絵を描き始めたのは22歳。(現在36歳)
35歳の年の暮れから、ツイッターで声をかけていただき、
有償のイラスト製作のお仕事をさせていただきました。
有償の依頼をはじめていただいて、1年目の今年は、
なんと「ジュースのラベル」のキャラクターを描かせていただくという、
「自分の絵が商品として印刷されるという」
お仕事をさせて頂くことができました。

ネットなどのデジタルな空間だけでなく、自分の描いたイラストが商品として印刷されたのは、
プレッシャーでもあり、大きな達成感でもあります。
今回の記事では、「大人になってから絵を描き始めた筆者」がしてきた体験談を書きたいと思います。
正直な話、イラスト販売のノウハウとしては、あまり王道ではない気がします。
しかし、
一粒万倍の元という言葉があります。
初めの一粒が、たくさんの実りになるという言葉の意味です。
実際に筆者自身、イラストの仕事を徐々に増やしています。
「イラストを仕事にしたい!」
そういう方に、一歩踏み出すきっかけになっていただければ幸いです。
汎用性はないかもしれませんが、気持ちの面で「イラストで仕事をする後押し」になれれば幸いです。

きんかちゃんについて…
串本町樫野は、古くから「きんかん」の産地でした。
樫野のキンカンの木は、樹齢100年を超えるといわれています。
かつては盛んだったキンカン栽培ですが、人口の減少と共に生産者も少なくなってしまいました。
現在樫野でキンカンを栽培している農家さんは、わずか5人ほどになっています。
「100年続く、キンカンの木の危機!」
キンカンの木を守るために立ち上がったのが、
串本橋杭岩で海の家を経営するビーチハウス・ラパンのオーナーです。
「規格外のキンカンも生産農家さんの生活費になるように…」
そんな思いから、きんかんジュース「きんかちゃん」が誕生しました。
結局は社会貢献?

きっかけはごみ拾い
ジュースラベルのイラストのお仕事を頂いたのは、
地元で「ごみ拾い」を続けていたことです。
我が町のごみ袋…
可燃ごみの袋は、赤い文字で印刷されており、
片手にごみ袋をさげて、毎日歩いていたら結構目立ちます😅
ごみ拾いをするのはいいことだけど、
けっこう変人だよな…
と思っていました(;・∀・)
しかし、そこは我が町の人の心の温かさ。
ごみ拾いを続けていると、商店の人から
「ありがとう」
とお礼を言ってもらえたり、町でのつながりも増えていきました。
うわさが流れて…
そんなある日、町役場の職員さんから、
「町で頑張る人を応援したい」
と声をかけていただきました。
職員さんが声をかけていただいたのは、
「筆者がごみ拾い」をしていたので、職員さんよりお話をお伺いしたいということでした。
職員さんが我が家に訪問したときのこと…
さりげなくPCのウインドウに自分の絵を…

筆者
「実は、ネットを使ってイラストの販売をしているんですよー。まだ始めたばかりで、実績はすくないんですけどねー。」
と、(さりげなくいやらしく)話しかけたところ…
役場の職員さんから、観光協会の方に、
「イラストが描ける人がいる」という話を流していただけました。
ごみ拾いがオーナーの耳に…
そこから話がつながり、
観光協会とつながりがあった「きんかちゃんの販売元のオーナー」に話がつながりました。
「あの毎日町でごみ拾いしてる子、イラスト描けるの!?」
ちょうど、キンカン農家さんの支援で「きんかんジュース」の販売計画があったそうで、
ジュースのラベルに、「イラストを描いてほしい」ということでお話を頂きました。
ジュースのラベルに印刷されるということで、緊張感5割増しで、まだまだ未熟な筆者…
ラフのイラストを提出した段階では、オーナーから
「正直…途中で依頼をキャンセルしようかとおもったよ…」
と言われてしまいました…
しかし、清書したイラストは、なんとか商品としての質を確保。
「これなら、商品のラベルとして採用できる!」
と、ラベルイラストの入った、
「きんかんジュース・きんかちゃん」
の販売に至りました。
「ごみ拾い」してるから、絵が売れるわけではないけど…
ごみ拾いをしていたから仕事をさせてあげる。
もちろんそんな都合のいい話はありません。
イラストを販売する以上、必要な質は求められます。
しかし、お仕事をさせてもらう最初のきっかけをつくったのもごみ拾いだったのです。
半年前、きんかちゃんが販売されたころ…
正直、絵に関してわかっていなかったところも多々ありました。
しかし、このお仕事をさせて頂いたことが、画力をあげる大きなきっかけになったと思っています。

対面販売で得られたメリット
自分の絵を商品として販売すると、
自分の作家性が見えてきます。
チャリティーでの出品

きんかちゃんの発売から半年ほどたった11月の事です。
筆者が住んでいる町で、チャリティーがあったので、
そのチャリティーにきんかちゃんを出品しました。
チャリティーに参加したきっかけは、筆者が町の飲食店で食事をしていたところ、同席した女性から
「きんかちゃんのグッズを作ってほしい!」
との声をかけていただきました。
声をかけてくださった女性は、
「筆者がごみ拾いをしていること」
「きんかちゃんが生産者支援につながっていること」
に関心を持ってくれていたみたいです。
ちょうど声をかけていただいた近日、
地元のチャリティーイベントがあったので、チャリティーに出品することにしました。

対面販売で感じたメリット
対面販売では、商品に関心を持ってくれるお客さんと直接接する機会があります。
イラストはインターネットで販売することに利点もありますが、
「年齢」や「顧客の関心(きんかちゃんなら生産者支援)」「自己PR」など、
直接販売することで得られるメリットもあります。
今回販売できた商品の数は30本中15本でした。(バッチとジュースセットで500円)
(筆者としては15本も売れて嬉しいのですが、)
統計的に、今回の販売で自分の影響力が他者に対してどれほどあったかは、
正直わかりません。
ただ、自分が受ける機会があった仕事で、「自分が商品に向けれる熱意が何なのか?」がわかりました。

とにかく機会があれば投稿しよう!
イラストを販売したいならば、
とにかく自分の商品を人前に出すことが大事です。
「夢をかなえるゾウ」という、「自己実現のための王道」が小説形式で書かれた本があります。
![]() | 価格:847円 |

「夢をかなえるゾウ」では、
「建築家を夢に持つサラリーマンの青年」が、ゾウ(ガネーシャ)に
「SNS、コンペ、コンテスト、なんでもいいので建築のアイディアを投稿しろ!」
と促されます。
筆者自身、最初にイラストのお仕事が成立したのが、ツイッターで自分の絵を見てもらったことです。
世の中への働きかけが少しづつでも影響力を与えていきます。
「世の中への働きかけから」自分自身も変わっていきます。
(もともと筆者は根暗でしたし、対面販売など絶対無理でしたw)
SNSにイラストをアップしたり、機会があれば商品として販売することで、
「自分のイラストの商品としての価値」や、「商品に対応する自分の実力」も上がっていきます。
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