画像生成AI「Adobe Firefly」の著作権。日本の二次元イラストにやさしい?

anime-illustration

スクレイピングやネット上の画像の無差別な機械学習…


画像生成AIの先陣を切るMidjourneyやStable Diffusionは

大きな著作権問題になっています。

(参考:Gigagine画像生成AI「Stable Diffusion」と「Midjourney」に対して集団訴訟が提起される


一方でPhotoshopやillustratorといった画像編集ソフトで知られる

Adobe社が画像生成AI「Adobe Firefly」を発表し話題になっています。

目次

Adobe Fireflyは著作権に配慮されている

Adobe Fireflyは画像の生成過程で、

クリエイターに配慮した制作プロセスになっています。


AIの画像生成は画像生成の過程で、

モデルとなる多くの画像が

機械学習で使用されます。


AI画像生成の場合、

このモデルとなる画像が、

本来の著作者の許可に関係なく

使用されている点が問題となっていました。


しかし、

Adobe Fireflyは

・機械学習の許可を得たモデル

・著作権切れのパブリックフリーのもの

・作成された画像が古いもの

画像の機械学習に使われることになっています。


画像編集ソフトの老舗であるAdobe社が画像生成AIに参入したことにより

「世界的にAIによる画像生成のルールの基準になる」のではないか?と

期待されています。

Adobe Fireflyの画像生成機能はいかに!?

現在Adobe Fireflyはβ版がリリースされており、

エントリーすることで試験的に使用することが

できるようになっています。


2023年6月22日現在

「Text to image」「Generative fill」「Text effects」「Generative recolor」が

β版で体験することができます。

プロンプト画像生成「Text to image」

プロンプト画像生成とは、

入力した文字から画像を生成する

AI画像生成では一般的なものです。


かわいい日本風の二次元キャラクターを

生成しようとしたところ…

AI-generated-illustration

プロンプト「Animated characters, Japanese style, high quality」


MidjourneyやStable Diffusionといった画像生成AIから作られる

アニメ調のイラストからは程遠いものになっています。

画像描きかえGenerative fill

Generative fillは、

元の画像を部分的に書き換えることができるツールです。


描き換える箇所を削除し、

プロンプトを入力することで

描き換えることができます。

anime-illustration


こちらの自分で描いたイラストの女の子を

別の画像の女の子に変更しようとしたところ…

AI-generated-illustration

描き変えに使用したプロンプト「Girls with long hair, anime characters」

恐怖画像が出来上がりました…(;・∀・)

ロゴ作成Text effects

Text effectsは

入力したプロンプトのイメージに合わせた

フォントを生成してくれる機能です。

AI-generated-illustration

プロンプト「Japanese Moe Characters」


萌え…(;・∀・)?

ベクター画像の編集Generative recolor

Generative recolorは

ベクター形式の画像をドロップ&ドロップすることで、

色違いの画像を手軽に作れる機能です。

comical-illustration

プロンプト「light green」


ベクターで色数の多い萌えキャラを描くのは難しいので、

Generative recolorは萌えキャラで使い道あるのか…(;・∀・)?

Adobe Fireflyからはクリエイターへの配慮を感じる!

実際イラストを描く筆者がAdobe Fireflyを体験した感想は、

今までのイラストクリエイターのクリエイティブな面を損なわず、

創作を便利にするツールであると感じました。


Adobe Fireflyでは現在のところ、

イラストの製作主の画力を大きく引き伸ばすというよりも、

手作業でやっていた作業を、

便利にするものと感じるところが多いものでした。


なので、

自分の技術を大きく超えるような作品を

作り出すことはできません。


フェイクニュースや著作権で大きく問題になっている画像生成AI…


世界的に信頼を得るAdobe社が、

画像生成AIに参入したことは、

技術を磨く本来のイラストレーターにとっても、

希望を感じられることのように思えます。

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